初心者のためのサンテックガイド
太陽光発電を利用すれば、家で使っている電気を抑えられます。多く発電出来た時には電気を売ることも出来ますから、電気代がお安く済むかもしれませんね。
損失が増えている最大の原因は、発電所自身にあるのです。
実際には、日本の発電効率は高いんです。
ところが『環境白書』のデータを見てみると、日本でエネルギーを無駄にしたのは電力会社ということがわかります。
発電効率が高いのに損失率が高くなった理由はなぜか。
それは原子力発電と揚水発電が増えたせいでしょう。
原子力の発電効率は低くて、3分の1しかない。
3分の2の熱は海を暖めています。
効果から言えば原子力発電所は「発電機能つき海水ヒーター」と言ったほうが正しい。
しかも原子力発電所は硬直した発電しかできないので、弱火にして発電量を調整することができません。
そのために、出力調整用の揚水発電ダムが必要になります。
ところがこの揚水発電所というのは、「発電」とは名ばかりで、実際には10の電気を入れてもフしか取り出すことのできないシロモノなのです。
実際はバッテリー、蓄電所です。
これらが増えていった結果、発電所単体としては効率が高いのに、大きなエネルギー損失を生み出す結果になったのでしょう。
一方で、ドイツは自然エネルギーの導入に成功していますが、なぜ成功したのか。
ドイツの全発電量のグラフを見てみると、ペッタンコです。
つまり、電気消費量が増えない状態をまず作って、その中で自然エネルギーの比率を増やしていっているのです。
だから自然エネルギーに換えていける。
ところが日本はいまだに、この電気需要が伸び続けています。
なぜ伸び続けるか。
「オール電化」みたいなことをやるからです。
そのおかげで日本では、電力消費量全体としては増え続けている。
その増える量に、自然エネルギーが追いつかない状態です。
まずやるべきことは、トータルのエネルギー消費量の伸びを止める。
できれば下げる。
それがまず重要だということになります。
さて、その電力ですが、発電所というのは「電気は貯められない」という特性のために、消費量のピークに合わせて建てられています。
電気は貯めることができないから、使うその瞬間に発電しなければならないのです。
だからピーク時の消費量が伸びると、その量に合わせて発電所を造らなければならないことになる。
日本にこれほどたくさんの発電所があるのは、ほんの一時のピークに発電量を合わせているからなんです。
1年は8760時間ありますが、そのうちピークに達するのは、年間10時間以下です。
つまり、全体の0.1%しかピークの時間はないのです。
だったらその0.1%を下げようと対策しかほうが効果的ですね。
そうすれば新たな発電所を建てずにすむのですから。
朝4時から5時の電力消費が一番少なくて、仕事が始まる午前中にぐっと伸びて、お昼休みがちょこんと減って、午後2時から3時にかけて最大ピークがきて、その後なだらかに下がっていってます。
ピーク時の家庭の消費量はわずかですね。
家庭の消費量が多いのは、朝の出勤前と、仕事が終わって帰宅したあとです。
つまり、昼間の午後2時から3時にかけてのピークは、産業が作り出しているのです。
「皆さんのライフスタイルを変えるのが必要」というウソが、ここでも証明できます。
統計を見るときには、よく分類を見てくださいね。
よく「民需」とか家庭「系」消費と書かれているのがありますが、これはごまかしです。
そこには家庭だけでなく、コンビニ、デパート、病院、図書館などが含まれているのです。
このペテンは何のためかというと、コ億総懺悔」をさせたいからです。
「温暖化ってうるさく言いますが、皆さんの消費のせいでしょう。
皆さんは文句を言える立場なのですか?言えないですよね、だから地球温暖化対策をしろなんて言うのはやめてくださいよ」と。
消費ピークの9割を作り出しているのは、家庭ではなく産業の需要です。
そこはきっちり認識しておかなければなりません。
では、産業はなぜこんなピークを作り出すのでしょうか。
電力料金の料金設定を見てみれば一目瞭然です。
私たちの家庭用電気料金は、一定量までは使うにつれて電気料金の単価が下がっていくのですが、途中から値段が上がるようになっています。
家庭の平均消費量の時点では、既に単価が高くなっていますね。
それ以上使うと、電気料金がとても高くなってしまいます。
だからみんな一生懸命節約するんですね。
ところが、家庭以外の業務用の電気料金は、基本料金が高くて、使えば使うほど値段が安くなるようになっています。
家庭はたくさん使うと単価が上がるのに、業務用は下がるのです。
ということは、皆さんが工場をやっていて、製品1個あたりの電気料金を安くしたかったらどうすればいいか。
消費の多い月はもっと消費をすればいいんです。
そうすれば製品1個あたりの電気料金が安くなるのです。
これは人災です。
人間が作った仕組みによってどんどんと消費が増えていっているのです。
この解決策は実に簡単。
これはドイツの市民運動団体が主張していることですが、業務用の電気料金のグラフを右屑上がりにすればいいのです。
そうすると、使えば使うほど電気の値段が高くなるから、たちまちみんな必死に省エネするようになります。
おそらくあっという間に、現在の電気消費量から3〜4割を減らすことができると思います。
逆に、「もっと無駄に使ってくれ。
もっと無駄に使ってくれれば、我々は発電所をいっぱい造れてご機嫌なんだ」と考えたとしたら、どういうグラフにしたらいいでしょうか。
右屑下がりのカーブですね。
そうすればみんな無駄に使ってくれるようになります。
まさに今の業務用の電気料金がそうなっています。
つまり、電力消費がどんどん伸びていく理由は、電力会社の料金体系によって仕組まれているといえます。
電力会社は、本当は省千不をしてほしくないのでしょう。
ピークの電力需要は簡単に下げられるさらに現実のデータで説明しましょう。
2003年夏、東京電力は原子力発電所の事故隠しをして、すべての原子力発電所をいったん停止させました。
そのとき停電しないように、皆さんに省エネを呼びかけたわけです。
「皆さん、電気を犬切にね」とデンコちゃんが言っていました。
節電を呼びかけるために、東京電力は「電気予報」というものをホームページに紹介しました。
それを見ると、電力消費のピークには「定理」があることがわかります。
日本の3分の1の電気を供給する東京電力のピークは、必ず「夏場、日中、平日午後2時から3時にかけて、気温が31度を超えたとき」にだけ出ているのです。
ならば解決策は簡単ですね。
「料金を高くすればいい」のです。
これだけで解決可能です。
やろうと思えばすぐに解決できる問題を放っておいて、皆さんのライフスタイルの問題だと言い換えている。
まず大事なのは構造を読み解き、原因を知ることです。
今、日本の発電所は非常にムダが多くて、1年の中で計算すると58%しか稼動していません。
なぜ58%しか動かないかというと、電力需要の波の上下がものすごく激しいので、ピークの消費量に合わせて造った発電所の稼働率が下がるからです。
ところが、ドイツや北欧では72%働いているんですね。
この差はなぜ出てくるのでしょうか。
消費の平均値は同じでも、電力需要の波の上下がなだらかになっただけ。
つまり、できるだけ平均して電力を消費しているということです。
その結果、発電所を72%働かせることができるのです。
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